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1. はじめに

最近、あなたは日々の仕事に満たされなく、敬遠しつつある自分に気がついた。
最近数ヶ月、あなたが見る夢は探査、盗み、十字軍、戦闘といったものであったが、あなたにはその理由がはっきりとはわからなかった。
あなたはこれらの夢を実際には生まれてこのかたずっと見続けていて、なぜか今までそれらについて忘れようとしていたのではないか、と思った。
ある夜、あなたは飛び起きて、夢の中の洞窟のあらゆる角の後ろに潜んでいるように見える、奇妙で強力な怪物の鮮明な記憶にぞっとして大声で叫んだ。
あなたの夢に出没する内容は本当なのだろうか?
夜毎に、廃墟の近くの不思議な洞窟に入るという欲求が強くなった。
それでも、毎朝あなたはそのような考えを、洞窟に入って帰って来なかった人々の話を思い出すことで頭から追い出した。
しかし、ついにあなたは夢の中に出てくる不思議な場所を捜し求めるという思いを抑えきれなくなった。
何といっても、冒険者は最初にその道を通っていった時より、こちらに戻って来る時の方が裕福になっているように見えるのだ。
戻って来ない人たちは皆、単にまだ冒険を続けているだけなのでは?

あちこちで尋ねるうちに、あなたはある噂を耳にした。
イェンダーの魔除けとかいうものがあり、手に入れることができたなら、すばらしい財産をもたらすと言うのだ。
あなたが聞いたとある伝説では、魔除けを見つけたものは神から不死の体を授かるとさえ言われているらしい。
魔除けは恐怖の迷宮の奥深く、ゲヘナの谷を越えたどこかにあるという噂である。
伝説を聞いた瞬間、あなたは自分には洞窟に入って彼らの話している魔除けを捜し求めるべき深遠で未知のなんらかの理由があると確信した。
あなたはたとえ魔除けの力が真実でなくても、少なくとも冒険談を地元のの吟遊詩人にかなりの金額で売り込めるだろうと考えた。
夢の中で出てきた恐ろしく、不思議な怪物に出会うことができればなおさらである。
あなたは地元の安宿で最後の宿を取り対策を練った。
安宿の壁に掲げられた成功率のオッズが下がれば下がるほど、あなたは意気消沈した。

朝起きると、あなたは所持品をかき集め、あなたは洞窟に向けて旅立った。
無事何日かの旅を続けて恐怖の迷宮への入口を示す古代の遺跡へとたどり着いた。
夜も更けていたので入口でキャンプをすることにし、その夜は広々とした空の下で眠りに就いた。
翌朝あなたは道具をかき集め、もしかすると地上での最後になるかもしれない食事を済ませ、洞窟へと入っていった。


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