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4. コマンド

コマンドは 1 文字か 2 文字のキー入力を行うことで実行される。
いくつかのコマンド、例えば``search''はそれ以上 NetHack に情報を与える必要がない。
他のコマンドは例えば方向や使用する物などの情報をさらに与える必要がある。
これらさらなる情報を必要とするコマンドに対しては、NetHack は選択メニューもしくはコマンドラインプロンプトのいずれかを表示する。
どちらが表示されるかは主としてmenustyle オプションをどのように設定したかによる。

例えば ``What do you want to use? [a-zA-Z ?*]'' という形式の質問がよくあるが、 これはあなたに持っている物のうちどれを選ぶかを尋ねるものである。
この質問において「a-zA-Z」はあなたが選べる持物の目録記号である。
`?' を入力するとこれらの物の目録一覧が得られ、個々の記号が何を表しているのか知ることができる。
この例では、`*' もある。
これは一覧には表示されておらず、通常そのコマンドでの使用を想定していない物でも、使おうと思えばそれを選ぶことができることを示している。
`*' を入力するとすべての持物の目録が表示され、個々の持物すべてについての目録記号を知ることができる。
考え直して結局このコマンドを使わないことにしたときには ESC キーを押せばコマンドを終了することができる。

コマンドの中には、その前に数字を入力することで何回も繰り返すことができるものもある。
例えば「10s」は 10 回の探索を表している。
もし number_pad オプションがオンのときには数字の前に `n' を入力しなければならない。
つまり上の例では代わりに「n 10s」と入力しなければならない。
複数回実行することが無意味なコマンドではこれは無視される。
さらに、移動コマンドの前に特定の文字(プレフィックス)を付けることによってさまざまな移動方法をとることができる(後述)。
繰り返し回数やプレフィックスを取り消すためには ESC キーを押せばよい。

コマンドの一覧はかなり長いが、ゲーム中に `?' コマンドを使用してヘルプメニューを見ることにより、いつでもコマンドの一覧を見ることができる。

4.1 コマンド一覧

以下はコマンドの一覧である。

?

ヘルプメニュー: 表示可能なヘルプ画面のうちの 1 つを表示する。

/

シンボルが何を意味するかを示す。
指定するには場所を示すか、またはシンボル(あるいは単語全体)を入力するかを選択することができる。

場所の指定は、適切な位置までカーソルを移動させてから`.'、`,'、`;'、`:'のどれかを押すことによって行なう。

`.'を押すと、選んだ場所で表示されているシンボルの説明が表示され、もし help オプションがオンなら場合によっては``More info?''(詳細を見る?)と質問され、それからさらに他の場所を指定することができる。

`,'を押すと、シンボルの説明が表示されるが、詳細情報は表示されない。

`;'を押すと、詳細情報は表示されず、さらに他の場所の指定もできない。

`:'を押すと、(もしあるなら)確認なしで詳細情報が表示される。

場所を選ぶ時に ESC キーを押すことによってこのコマンドを中断でき、 `?'を押すとどのように動作するかの簡単な説明が表示される。

場所でなく名前を指定した場合は、 常にその名前に対する追加情報が表示される。

&

コマンドの動作を示す。

<

上の階へ行く(階段やはしごにいるとき)。

>

下の階へ行く(階段やはしごにいるとき)。

[yuhjklbn]

指定した方向へ一歩進む(図 2 参照)。
その方向に怪物がいると感じているか覚えているときは、移動するのではなく怪物と戦うことになる。
怪物と戦うことになるのはこの一歩移動のコマンドだけである。
その他のコマンド(後述)は「安全」である。

y  k  u    7  8  9
 \ | /      \ | /
h- . -l    4- . -6
 / | \      / | \
b  j  n    1  2  3
           (number_pad がオンのとき)
(図 2)

[YUHJKLBN]

壁に突き当たるか何かに衝突するまで指定した方向に進む。

m[yuhjklbn]

プレフィックス: 物を拾ったり、 (たとえそこに怪物がいると思っていても)戦ったりせずに移動する。

F[yuhjklbn]

プレフィックス: (そこに怪物がいると予想しているだけでも)怪物と戦う

M[yuhjklbn]

プレフィックス: 物を拾わずに遠くへ移動する。

g[yuhjklbn]

プレフィックス: 何かが見つかるまで移動する。

G[yuhjklbn] or ^[yuhjklbn]

プレフィックス: 'g' と同じ。ただし通路の分岐点では止まらない。

_

指定された位置まで、最短距離アルゴリズムを用いて移動する。
最短距離は、あなたが知っている(見た、または以前に通った)地図配置を基に計算される。
知っている道がない場合、代わりに推測が行われる。
マウスに対応している版では、現在位置より 2 マス以上はなれた位置をマウスでクリックしたときにもこのコマンドが発動する。 `G'コマンドとほぼ同じ条件で停止するが、'M'コマンドと同様にものを拾わないで移動する。

.

休憩する。1 ターン何もしない。

a

道具(つるはし、鍵、ランプ…)を用いる(使う)。

A

1 つまたは複数の身につけているもの(防具など)をはずす。

防具を1 つだけはずすときには 'T'(take off: 防具をはずす)を、アクセサリを 1 つだけはずすときは 'R'(remove: アクセサリをはずす)を使用せよ。

^A

1 つ前のコマンドを繰り返す。

c

扉を閉じる。

C

個々の怪物に名前を付ける。

^C

パニックボタン。ゲームを放棄する。

d

何かを下に置く。例:「d7a」は a という物を 7 個下に置くことを意味する。

D

いくつかの物を下に置く。``What kinds of things do you want to drop?[!%= aium]''(どの種類のものを置きますか?) の質問に対して、0 個以上の物のシンボルを入力することで答える。
さらに`a', `i', `m', `u' をその後に入力することもできる。
加えて、祝福された(B)/呪われていない(U)/呪われた(C)アイテムを指定することもできる。

^D

何か(普通は扉)を蹴る。

e

食料を食べる。

E

床にメッセージを刻み込む。``Elbereth'' という語を刻み込むと、たいていの怪物はあなたに白兵戦を挑んで来なくなる(しかしあなたが攻撃をすると文字は消えてしまう)。
これは、一息いれたいときになかなか便利である。
(この機能はコンパイル時に削除されているかも知れないので、あなたのバージョンで必ずしも機能するとは限らない。)

E-

ほこりの中に指で書く。

f

矢筒に入れてあるものを発射する。
発射するものは予め`Q'コマンドで選択することも出来るし、autoquiver オプションが設定されている場合は、コンピューターに自動的に適当なものを設定させることもできる。

i

持物の目録(持っている物すべて)を表示する。

I

持物の目録のうち指定した一部を表示する。

I*

持物のうち宝石をすべて表示する。

Iu

代金未払いの物をすべて表示する。

Ix

代金未払いだが使ってしまった物をすべて表示する。

I$

お金を数える。

o

扉を開ける。

O

オプションを設定する。
現在のオプションの値の一覧が表示される。
(見出し文字をタイプするかクリックすることによって)変更したいオプションを選んで、ほとんどの値を変更することができる。
ブール値でないオプションの場合は、さらにメニューが出るか、プロンプトが出る。
設定可能なオプションはこのガイドブックの後ほどに一覧がある。
オプションは通常は `O' コマンドではなく、ゲームを始める前に設定する。後述のオプションの項を参照のこと。

p

代金を払う。

P

指輪、あるいはその他の装飾品(魔除け、目隠し)を身につける。

^P

1 つ前のメッセージをもう一度表示する。
続けて ^P を入力するとさらに前のメッセージが順に表示される。
この振る舞いは msg_windows オプションによって変化する。

q

何か(水薬,水など)を飲む。

Q

矢筒に入れるものを選択する。
ここで選択したものは`f'コマンドで発射することができる。
(バージョン 3.3 以前ではこのコマンドはゲームを放棄するものだったが、その機能は`#quit'に移動した)

r

巻物や魔法書を読む。

R

装飾品(指輪、魔除けなど)をはずす。

^R

画面を描き直す。

s

周囲の隠し扉や罠を探す。何かを見つけるには普通何回も探す必要がある。

S

周囲の隠し扉や罠を探す。何かを見つけるには普通何回も探す必要がある。

t

物を投げる。または矢などを発射する。

T

防具をはずす。

^T

テレポート能力があればテレポートする。

v

バージョン番号を表示する。

V

このゲームの履歴を表示する。

w

武器を持つ。

w-

武器として何も持たず素手になる。

W

鎧などを着る。

x

装備している武器を予備の武器と交換する。
予備の武器は二刀流攻撃で用いられる。
予備の武器がなくても交換は実行される(今持っているものを予備にして、素手になる)ことに注意。

X

後述する探検(発見)モードに入る。

^X

あなたの名前、職業、種族、性別、属性および、今回のゲームにおけるさまざまな神の名前を表示する。

z

杖を振る。自分に振る場合は、方向に`.'を使う。

Z

呪文を唱える。自分に呪文を唱えたいときは、方向として`.'を使う。

^Z

ゲームを一時中止する(ジョブコントロール機能のある バージョンのみ)。

:

足元に何があるか見る。

;

見えているシンボルが何を示すかを表示する。

,

何かを拾う。
`m'の後に押すことによって、設定に関わらず選択メニューを表示する。

@

autopickup オプションのオン・オフを切り替える。

^

今までに発見した罠の種類を調べる。

)

持っている武器を表示する。

[

付けている防具を表示する。

=

はめている指輪を表示する。

"

付けている魔除けを表示する。

(

使っている道具を表示する。

*

装備しているものを表示する。上の 5 つのコマンドを一つにしたもの。

$

持っている金塊を数える。

+

知っている呪文の一覧を表示する。
このコマンドによって、呪文の表示される順番を変えることもできる。
呪文をメニュー形式で表示させ、まず一つ目の呪文を選択し、さらに入れ替えたい呪文を選択することによって順番が入れ替わる。
さらに入れ替えたい場合はこの操作を繰り返す。

\

今までにどんな種類の物を見つけたかを表示する。

!

シェルに抜ける。

#

拡張コマンドを実行する。以上から分かるように NetHack の作者たちはすべての文字を使い果たしてしまったので、あまり頻繁に使われないコマンドはこのようにして導入された。
どの拡張コマンドが使用可能かは、ゲームのコンパイル時にどの機能が有効にされたかによる。

4.2 拡張コマンド

以下は拡張コマンドの一覧です。

#adjust

持物の目録記号を変更する(fixinv オプションが「オン」の時に非常に便利である)。

#chat

誰かと話をする。

#conduct

どの挑戦がまだ守られているかを表示する。
詳しくは後述する「制限プレイ」の章を参照すること。

#dip

物を何かに浸す。

#enhance

武器の技量を高めたり、調べたりする。

#force

錠をこじ開ける。

#invoke

物が持つ特別な能力を発動する。

#jump

別の場所へジャンプする。

#loot

あなたのそばにある床に置いてある箱や鞄、またはあなたの隣に立っている馬の鞍の中身を調べる。

#monster

(怪物の姿に変化している時に)怪物の特殊能力を使う。

#name

物や物の種類に名前を付ける。

#offer

神にいけにえを捧げる。

#pray

神に祈って助けを求める。

#quit

ゲームをセーブせずにプログラムを終了する。

#ride

怪物に乗る(あるいは乗るのをやめる)。

#rub

ランプや石をこする。

#sit

座る。

#turn

不死の怪物を追い払う。

#twoweapon

二刀流戦闘のオン・オフを切り替える。二刀流に適切な武器を使うこと。
さもなければ自動的にオフになる。

#untrap

何か(罠、扉、宝箱)の罠をはずす。

#version

このバージョンの NetHack をコンパイルしたときのオプションを 表示する。

#wipe

顔を拭う。

#?

ヘルプメニュー: 利用可能な拡張コマンドの一覧を表示する。

4.3 メタキーによるショートカット

もしあなたのキーボードにメタキー (別のキーと一緒に押すことによってそのキーの`メタ'[第 8、または`上位']ビットをセットする)があれば、コマンドの頭文字をメタキーと一緒に押すことによって多くの 拡張 コ マ ン ド を起動することができる。 NT, OS/2, PC NetHack では'Alt' キーがこの目的に使われる.

M-? #? (対応していないプラットホームもある)

M-2 #twoweapon (number_pad がオフの場合)

M-a #adjust

M-c #chat

M-d #dip

M-e #enhance

M-f #force

M-i #invoke

M-j #jump

M-l #loot

M-m #monster

M-n #name

M-o #offer

M-p #pray

M-q #quit

M-r #rub

M-s #sit

M-t #turn

M-u #untrap

M-v #version

M-w #wipe

4.4 number_pad オプション有効時

number_pad オプションがオンのときは、これらに加えいくつかの文字コマンドが有効になる。

h

ヘルプメニュー: ``?'' と同様にヘルプメニューを表示する。

j

別の場所へジャンプする。「#jump」や「M-j」と同じ。

k

何か(通常は扉)を蹴る。'^D' と同じ。

l

あなたのそばにある床に置いてある箱や鞄、またはあなたの隣に立っている馬の鞍の中身を調べる。「#loot」や「M-l」と同じ。

N

物や物の種類に名前を付ける。「#name」や「M-n」と同じ。

u

罠、扉、宝箱などの仕掛けられた罠をはずす。「#untrap」 や「M-u」と同じ。


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